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ペンテコステ派

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ペンテコステ派(ぺんてこすては)は、キリスト教プロテスタント教会のうち、メソジストホーリネス教会のなかから1900年頃にアメリカで始まった聖霊運動、つまりペンテコステ運動(Pentecostalism)からうまれた教団、教派の総称ないし俗称。この教派、教団に属する教会をペンテコステ教会という。韓国の牧師・趙鏞基チョ-・ヨンギ)の純福音派もこの流れに属する。

目次

概要・沿革

1960年代にアメリカで始まったカリスマ運動や1980年に起こった聖霊の第三の波に属する教団、運動、信徒等の集団を含めて、聖霊派と総括的に呼称される。

カリスマ運動と異なるのは、カリスマ運動が、ローマ・カトリック教会、プロテスタント諸教会の主流派(The Main Line Church)、福音派を問わず、教派の線を越えて広がっている現在進行形の運動なのに対し、ペンテコステ派は独立した教派を構成しているのが異なる。ただし、前述した教派からカリスマ運動の色彩を帯びた教会や集団、集会がペンテコステ派に加入する場合もある。

ペンテコステ運動の歴史とペンテコステ教会の成立

近代ペンテコステ運動は1901年カンザス州トピカのベテル聖書学院で行われた年末年始の祈祷会で、指導者であるチャールズ・F・バーハムをはじめ神学生のほとんどがいわゆる「聖霊のバプテスマ」を体験し、異言で神をほめたたえたことが契機となった。バーハムは、テキサス州のヒューストンに聖書学校を移転して、その学生でもあった牧師のウィリアム・シーモアが1906年 アメリカロサンゼルスのアズサ通りで集会を行ったところ、集会中に聴衆である信徒のなかに「聖霊のバプテスマ」を受け、エクスタシー状態に陥り、異言を語る現象が起こった。このことがロサンゼルスの新聞に掲載されて、全米に広まった。[1] このようなペンテコステ運動のいわゆるリバイバル集会は、3年にわたってロサンゼルスのアズサ通りにある伝道館、メソジスト教会などの教会堂を借りながら続けられ、その間にアメリカ各地のみならず隣国のカナダや海を越えたイギリスなどからも集会へ集う参加者がいた。そのような参加者があかしすることによって世界中に広められた。そして、1914年にアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団が生まれたのを皮切りに、フォースクエア福音教会ユナイテッド・ペンテコステ教会などの各教団が発足し運動が組織化され始めた。

ホーリネス教会の四重の福音(しじゅうのふくいん)「新生・聖化・神癒・再臨」をスローガンとはしていないが継承している。ホーリネスの「聖化」(きよめ)に相当するものは「聖霊の満たし」と表現し、聖霊に満たされた結果、宣教を進める力が与えられ、新約聖書(使徒言行録コリントの信徒への手紙一)にある異言をともなう祈りをする、という信仰を持つ。

この異言をペンテコステの出来事において使徒らに発現した聖霊の賜物(=カリスマ)と同じものであるとする主張から、自らをペンテコステ派、その宣教運動をペンテコステ運動と呼ぶようになった。

日本においては教団よりも同じ牧師や宣教師によって生まれた小さな「群れ」や、単立ペンテコステ教会という、個々が独立した緩やかなつながりを持つ教会が多いようである。

特色

特色は聖霊のバプテスマとそれに伴うしるしとしての異言を強調することである。 異言を伴う聖霊のバステスマ(マルコ福音書16章15~20節/使徒行伝2章1節~21節/ヨエル書2章28~32章/マタイ3章11節/などを参照)をキリストの教会に復興した「信仰復興(リバイバル)運動」であり、現在進行形の流れである。「後の雨リバイバル」との評価(日本では奥山実その他によって評価されている)もある。

聖霊の(=聖霊による)バプテスマによって与えられる聖霊の賜物も強調される。「聖霊の賜物」とは、異言・異言の解き明かし・預言・いやし・奇蹟・悪霊の追い出しなどを行う力のことである。聖霊の賜物が用いられることによって、神の栄光が現されるという信仰である。

ペンテコステ派と音楽

現代のキリスト教音楽はペンテコステ派の多大なる影響をうけている。多くのワーシップソング(賛美歌)やゴスペルソングはペンテコステ派の音楽家によって書かれている。また、世界を代表するワーシップリーダーの多くは、ペンテコステ派である。ヒルソング教会、ビンヤード、チャーチ・オン・ザ・ウェイ等のペンテコステ派の教会達は、世界中で歌われている現代の賛美歌を多く書いている。日本でもこの傾向は同じで、ワーシップリーダー・小坂忠はペンテコステ派・フォースクエアゴスペル教団の牧師である。

また、ペンテコステ派の影響を受けて育った著名な音楽家も多い。エルビス・プレスリージェリー・リー・ルイスマーヴィン・ゲイアクセル・ローズパット・ブーンジョニー・キャッシュ, リトル・リチャード, B.B.キング等である。

ペンテコステ派と教会成長

世界の多くのメガ・チャーチ(会員2,000人以上の教会)はペンテコステ派あるいはその影響を多大に受けている教会である。世界最大の教会であるソウル・ヨイド純福音教会がその典型である。2006年に、共同通信社は、世界で最も成長しているキリスト教派はペンテコステ派だと発表している。

日本におけるペンテコステ教会の歴史と現状

日本での宣教の歴史

  • これらのグループから1913年から宣教師が送られて来た。はじめはペンテコステ教会を名乗り、その後日本聖書教会と改め、日本基督教団成立の際には、他のグループと共に第十部に所属。戦後に離脱して日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団を設立した。
  • 1939年から伝道が始められ教団を形成していた、日本ペンテコステ教団も戦中は解散を余儀なくされていた。1950年に宣教師の再来日で、同じ名前で再建された。この派は一人一派の活動をするので、多くのグループが誕生した。[2]

クート宣教師のペンテコステ教会への影響

日本、特に関西にあるペンテコステ派教団、単立教会や小さな群れの多くは、直接的か間接的に宣教師のレオナルド・クート宣教師の影響を受けている場合が多い。クート自身については色々と意見があるが、クートのペンテコステ派内での影響を無視することはできない。

クートの影響の理由は、クートが戦前から生駒聖書学院で長年にわたり多くの伝道者を訓練したことと、多くの(アッセンブリーズ教団とフォースクエア教団以外の)アメリカのペンテコステ派宣教師はクートを頼ってきたからである。又、アメリカでも、クートは1940年代にインタナショナル・バイブル・カレッジ(当時、国際ユナイテッド・ペンテコステ教会所属)をテキサス州サンアントニオに建てており、多くの卒業生を日本に宣教師として送りだしている。それらの伝道者・宣教師は日本でのペンテコステ派の働きの中核として新しい教会を開拓し次世代の伝道者を指導していった為である。

クートの影響を直接あるいは間接的に受けた教団は、日本ペンテコステ教団、日本福音ペンテコステ教団、ネクストタウンズクルセード、トータルクリスチャンチャーチ、日本ユナイテッド・ペンテコステ教会等である。その他にも関西を中心に多くの単立教会や群れがなんらかの影響を受けている。

現在の日本におけるペンテコステ派

日本において現在活動中の教派(教団、連盟等)は、クートの影響を直接あるいは間接的に受けた、日本ペンテコステ教団、日本福音ペンテコステ教団、ネクスト・タウンズクルセード、トータルクリスチャンチャーチ、日本ユナイテッド・ペンテコステ教団や、影響を受けていないアッセンブリーズオブゴッド教団やフォースクエア教団がなどがある。その他にも関西を中心に、既存の伝統的教団である日本基督教団日本バプテスト連盟に所属する一部の教会を含む、多くの教会(単立教会が多い)や群れがある。

ペンテコステ派の教役者(主に牧師、牧師夫人、教会内献身者、神学生等)を中心とした緩やかな交流組織である「日本ペンテコステ親交会」には、カトリック教会に所属する聖職者の参加も見られる。

社会学的考察

ペンテコステ運動は、その初期、アメリカ都市部の移民・移住者・低所得層の間に広まった。彼等は言語障壁により社会的に抑圧された階層であり、「超自然的に獲得した言語能力により自らを聖別する」「情緒表現を抑制せずむしろ鼓舞する」この運動の特徴が特に彼等にアピールした結果と考えられている。ペンテコステ運動の伝播を追跡すると、訛も含む言語障壁や経済格差の存在する地域で特に旺盛である(主に参考文献『宗教セクト』による)。

※議論:この資料はペンテコステ運動を否定的にとらえ、批判する目的で作られた資料であろうと推測される。(この記事のノートを参照)


その他

奇跡や異言の賜物など、聖霊の働きを強調しすぎるという批判もある。


日本におけるペンテコステ派に属する教団、教派、集団、集会

脚注

  1. ^ 共立基督研究所編『宣教ハンドブック』p.242
  2. ^ 『よくわかるキリスト教の教派』p.76

参考文献

  • 今橋朗・徳善義和著『よくわかるキリスト教の教派』キリスト新聞社,1996
  • 共立基督研究所編『宣教ハンドブックQ&A130(共立モノグラフNo.4)』いのちのことば社,1991 ISBN 4-264-01272-4
  • 佐布正義「ペンテコステ運動」,宇田進、蔦田公義、鍋谷堯爾、山口昇他編『新キリスト教辞典』所収,いのちのことば社,1991 ISBN 4-264-01258-9
  • D.W.バーディック『異言』聖書図書刊行会

関連項目


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