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岸由一郎

岸 由一郎(きし ゆういちろう、1972年9月30日[要出典] - 2008年6月14日(満35歳没))[1]は、日本学芸員、交通史研究家。鉄道博物館学芸員。

目次

経歴

群馬県生まれ、東京都北区在住。福井大学附属中学校福井県立藤島高校卒業後、東京学芸大学教育学部情報環境教育課程(J類)文化財専攻に進学し、交通地理ゼミにおいて青木栄一教授の指導を受けた。大学在学当時から『鉄道ピクトリアル』誌などへの投稿を始めた。その後、東京学芸大学大学院教育学研究科博物館学専修に進学する。青木教授とは、自宅も隣接し、公私ともに親しくしていたという。

卒業後の1997年からは、交通博物館に学芸員として勤務。2006年5月の交通博物館閉館時には、最後の模型鉄道運転を担当した。その後は交通博物館の展示物の多くを継承した鉄道博物館に出向し、引き続き学芸員として活動した。業務としてのマスコミ対応などで館内の案内役としてテレビ番組[2][3]などに出演した事もあった。

また他方で、青木の影響を受け、学生時代のゆかりの地である福井県にある京福電気鉄道福井鉄道部(現在のえちぜん鉄道)など、地方の中小規模私有鉄道の車両研究を進めた。

また、廃線や会社整理などで散逸の激しい中小私鉄の資料保存にも日本各地で関わり、新潟交通電車線1933年開業、1999年廃止)では沿線の新潟県西蒲原郡月潟村(現新潟市南区)での旧月潟駅舎及び車両3両、経営資料の保存活動を支援した。2007年4月1日に廃止されたくりはら田園鉄道(前身の栗原電鉄は1918年起業、1921年路線開業)の資料保存についても老川慶喜らとともに関わっていた。なお、これらの各地の鉄道資料保存に関する各種活動は、交通博物館・鉄道博物館の学芸員としてではなく、岸個人として行っていた。また、それらの活動に関する著作活動も行った。

2008年6月13日、くりはら田園鉄道の保存活動に関わる会議のため宮城県栗原市を訪問。もとは日帰りの予定であったが翌日が休みであったことから、栗原市の湿原での環境資源調査に同行することになり、同市内栗駒にある駒の湯旅館に宿泊した。翌14日朝に岩手・宮城内陸地震が発生。そのおよそ10分後、土砂崩れに伴う土石流が旅館を直撃した。旅館の建物は50メートルほど押し流されて倒壊。2階建ての1階部分が土砂と水で埋めつくされた[4]。生き埋めになった岸は翌15日の午後になって捜索隊により発見されたものの、窒息のため既に死亡していた。[5][6][7][8][9][10]

著作

図書

雑誌記事

  • 「譲渡車両で体質改善を図った福井鉄道(特集 譲渡車両めぐり)」 『鉄道ピクトリアル』56(9) (通号 779) 2006年9月
  • 「黒部峡谷鉄道 (特集 北陸地方のローカル私鉄) -- (現有私鉄概説)」高嶋修一との共著 『鉄道ピクトリアル』 51(5) (通号 701) (臨増) 2001年5月
  • 「福井鉄道 (特集 北陸地方のローカル私鉄) -- (現有私鉄概説)」『鉄道ピクトリアル』51(5) (通号 701) (臨増) 2001年5月
  • 「ご縁をまとめて150両--京王重機整備とその仕事 (特集 譲渡車両)」『鉄道ピクトリアル』49(12) (通号 678) 1999年12月
  • 「沿線案内図にみる秩父鉄道と観光--大正~昭和初期をふりかえる (<特集> 秩父鉄道)」『鉄道ピクトリアル』 48(11) 1998年11月
  • 「長野電鉄と沿線案内図--大正・昭和初期の観光PR (甲信越・東海地方のローカル私鉄) -- (鉄道史の興味・研究)」『鉄道ピクトリアル』 48(4臨増) 1998年04月
  • 「京福電鉄テキ511形ものがたり (特集 惜別 碓氷峠)」『鉄道ピクトリアル』47(8) 1997年08月
  • 「秋田中央交通沿革史--五城目軌道から秋田中央交通まで (<特集>東北地方のローカル私鉄) -- (鉄道史の興味・研究)」『鉄道ピクトリアル』 47(4) 1997年04月
  • 「津軽鉄道 (<特集>東北地方のローカル私鉄) -- (現有私鉄概説)」『鉄道ピクトリアル』47(4) 1997年04月
  • 「失われた鉄道・軌道を訪ねて(69)庄川水力電気」『鉄道ピクトリアル』 47(1) 1997年01月
  • 「私鉄車両めぐり(155)福井鉄道 (特集 北陸の鉄道)」『鉄道ピクトリアル』 46(9) 1996年09月
  • 「銚子電気鉄道デキ3の履歴」沢内一晃との共著 『鉄道ピクトリアル』 46(8) 1996年08月


脚注

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  1. ^ 岸由一郎画像
  2. ^ タモリ倶楽部 2007/10/06 オープン間近の鉄道博物館に行く(前編)
  3. ^ タモリ倶楽部 2007/10/12 オープン間近の鉄道博物館に行く(後編)
  4. ^ 駒の湯温泉、土砂で50メートル流され半回転、読売新聞、2008年6月16日00時07分
  5. ^ 駒の湯温泉で見つかった3人の遺体、身元判明、読売新聞、2008年6月15日19時20分
  6. ^ 倒壊「駒の湯温泉」旅館から3遺体、スポーツニッポン、2008年6月16日
  7. ^ 藤島高出身・岸さん犠牲 岩手・宮城内陸地震 鉄道博物館で活躍、福井新聞、2008年6月16日
  8. ^ 岸さん 京福に魅せられた幼少期 鉄道博物館勤務の矢先、中日新聞(日刊県民福井)、2008年6月16日
  9. ^ 編集長敬白:岸由一郎さん遭難の報せに…。、2008年6月15日
  10. ^ <岩手・宮城地震>亡くなった麦屋さんと岸さん、通夜、毎日新聞、2008年6月17日
[ 岸由一郎 ]の改訂履歴 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
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