風と雲と虹と
風と雲と虹と(かぜとくもとにじと)は、1976年1月4日~12月26日にかけて放送されたNHK大河ドラマ。大河ドラマ14作目。
| NHK大河ドラマ | ||
| 通番 | 題名 | 放映期間 |
| 第13作 | 元禄太平記 | 1975年1月5日 ~1975年12月28日 |
| 第14作 | 風と雲と虹と | 1976年1月4日 ~1976年12月26日 |
| 第15作 | 花神 | 1977年1月2日 ~1977年12月25日 |
目次 |
概要
平安時代中期を舞台に、ほぼ同時期に朝廷に対する叛乱を起こした平将門・藤原純友の生き様を描いた。主人公の将門と、その従兄弟で互いに戦うことになる貞盛に愛されるものの、一時は遊女に身を落とし、両者の戦いの途中で惨殺されてしまう薄幸の姫君・貴子を吉永小百合が演じた。
原作は海音寺潮五郎の小説『平将門』、『海と風と虹と』。公式に発表されている『龍馬伝』(2010年放送予定)までの歴代作品中、もっとも古い時代を舞台とした大河ドラマである。また、歴代大河ドラマの中で全映像の現存が確認されている最古の作品でもある。このうち、放送回の映像は長年現存しないと考えられていたが、近年、全放送回の映像が収録された当時の2インチVTRが現存していることが確認された(総集編の映像の存在は早くから確認されておりVHSやDVDで商品化されていた)。発見された映像は、9ヶ月にも及ぶデジタルリマスター処理により修復された上で、全話収録の完全版DVDが2007年7月に発売されている。
平均視聴率は24.0%、最高視聴率は30.1%。
2008年4月17日から同年6月30日まで時代劇専門チャンネルで再放送された。
主題歌
本作は大河ドラマでは初めて主題歌が発売された作品である。ドラマと同じ曲名で加藤剛が歌い、CBSソニーからレコードが発売された。ジャケットは青空をバックに将門に扮している加藤が微笑んでいるというものである。(この歌には村田英雄・歌唱のシングル盤もあり、東芝EMIから発売された。)ただし、劇中では使用されず、NHKの番宣番組「スタジオからこんにちは」で紹介され、ワンフレーズが流されたのみ。
なお同曲は現在、時代劇主題歌アルバムの「ちょんまげ天国」に収録されており加藤剛の歌声を耳にすることができる。
物語の概要
10世紀初頭、坂東の地に勢力を広げていた桓武平氏の一人、平良将の嫡子として生まれた小次郎将門は、仕官のため都に上がっていたとき、藤原純友と出会う。
仕官が不調に終わり、貴子との恋愛にも敗れ、失意の中帰郷した将門は、平氏一族の内紛に巻き込まれる。伯父の国香や良正、有力豪族の源護・扶父子らとの内紛を勝ち抜いていく過程で、次第に朝廷そのものへの叛乱の頭領として祭り上げられていく。
本作は、神懸かり状態の巫女から託宣を受けて「新皇」を名乗り、東国に独立王国を築くことを目指した将門が、藤原秀郷、平貞盛(国香の子)らに討たれ、その野望が潰えるまでを描く。
スタッフ
- 原作:海音寺潮五郎(『平将門』『海と風と虹と』より)
- 脚本:福田善之
- 音楽・指揮:山本直純
- テーマ音楽:NHK交響楽団、東京混声合唱団
- 演奏:新室内楽協会
- 時代考証:稲垣史生
- 風俗考証:磯目篤郎
- 語り:加瀬次男アナウンサー
- 邦楽:杵屋正邦、天野宣
- 振付:花柳寿楽、アキコ・カンダ
- 殺陣:菊池竜志
- 笛指導:天野宣
- 協力:相馬野馬追執行委員会、花柳寿楽社中、AKモダンダンス・パンテオン
- 撮影協力茨城県石下町、同豊里町、愛媛県宇和島市、
- 制作:関谷雅行
- 美術:小川和夫、大家靖史、川口直次
- 技術:黒柳要輔、小池哲男
- 効果:鈴木一清、松崎茂、山本浩、宮本騏喜
- 演出:岸田利彦、大原誠、松尾武、榎本一生、重光亨彦
キャスト
- 平小次郎将門(右兵衛少志→西海道追捕使従軍):水野哲→加藤剛
- 藤原純友(伊予掾):緒形拳
- 良子:真野響子
- 貴子:吉永小百合
- 武蔵:太地喜和子
- 田原藤太:露口茂
- 鹿島玄明:草刈正雄
- 鹿島玄道:宍戸錠
- 平太郎貞盛(左衛門少志→検非違使左兵衛少尉→左馬少允):山口崇
- 平良将(鎮守府将軍):小林桂樹
- 平良兼(前上総介):長門勇
- 平国香(常陸大掾):佐野浅夫
- 平三郎将頼:高岡健二(現・高岡建治)
- 平四郎将平:岡村清太郎(現・清元延寿太夫 (七世))
- 平良正:蟹江敬三
- 平良文:渡辺文雄
- 平繁盛:佐々木剛
- 平公雅:高野浩幸
- 源護(常陸大掾):西村晃
- 源扶:峰岸徹
- 源隆:神太郎
- 源繁:牧村襄
- 正子(将門の母)[1]:新珠三千代
- 秀子(貞盛の母):丹阿弥谷津子
- 詮子(源護の娘):星由里子
- 小督:多岐川裕美
- 貴子の乳母[2]:奈良岡朋子
- 螻蛄→けら婆[3]:吉行和子
- 美濃:木の実ナナ
- 桔梗:森昌子
- 三宅清忠(小一条院藤原忠平家司→菅原景行家臣):近藤洋介
- 伊和員経(平良将・平将門の郎党):福田豊土
- 興世王(勘解由判官→武蔵権守):米倉斉加年
- 紀淑人(弾正少弼→伊予守):細川俊之
- 紀豊之:綿引洪(現・綿引勝彦)
- 藤原忠平(左大臣):仲谷昇
- 藤原仲平:永井智雄
- 藤原恒利(西海道海賊の頭目の一人):今福正雄(現・今福将雄)
- 藤原子高(西海道追捕使→小一条院藤原忠平家司):入川保則
- 藤原為憲:中島久之
- 平維久(伊予守):森塚敏
- 藤原正経(伊予介):寺田農
- 漢部倉麻呂(伊予目):北浦昭義
- 武蔵竹芝:宮口精二
- 菅原景行:高橋昌也
- 侘田真樹:藤巻潤
- 千載:五十嵐淳子
- 小野道風:小池朝雄
- 源経基(武蔵介):菅野忠彦(現・菅野菜保之)
- 藤原季重:沢竜二
- 藤原村雄:信欣三
- 藤原惟幾:横森久
- 大中臣康継(小一条院藤原忠平家司):村上不二夫
- 佐伯清辰(兵庫允→西海道追捕使):渥美国泰
- 小米:池波志乃
- 子春丸の女:藤田弓子
- 良正の嫡妻:平井道子
- くらげ丸(西海道海賊の頭目の一人):清水紘治
- 鮫(西海道海賊の頭目の一人) :丹古母鬼馬二
- 大浦秀成(西海道海賊の頭目の一人):中丸忠雄
- 小野氏彦(西海道海賊の頭目の一人):大橋一元
- 多治経明:金内吉男
- 文屋好立:大宮悌二
- 佐野八郎:松村彦次郎
- 蓮沼五郎:小沢幹雄
- 藤太の郎党:林邦史朗(今作では殺陣指導は担当せず、出演のみ)
- 小一条院の家司:山田康雄
- 大志坂上:柳生博
- 公卿:庄司永健、真弓田一夫
- 老郎党:日野道夫
- 老乳母:関京子
- 子春丸:島米八
- 民人:森康子、西沢武夫
- 扶の兵:島田彰、加地健太郎
- 役人:宮内幸平
- 市人:田村錦人
- 少女:竹井みどり
- その他:加藤精三、円谷文彦、加藤正之、中西良太、江原正士、大矢兼臣、大竹まこと
放送
- 「将門誕生」[4]。
- 「恋あらし」
- 「矢風」
- 「筑波の楓」
- 「平安の都」
- 「闇の群」[5]。
- 「女盗有情」
- 「京の姫みこ」
- 「火雷天神」
- 「純友西へ」
- 「餓狼の頭目」
- 「剣の舞」
- 「酷い季節」
- 「再会」
- 「伊予の海霧」
- 「恋の訣れ」
- 「昿野の蝶」
- 「氏族放逐」
- 「桔梗の里」
- 「良子掠奪」
- 「騙し討ち」
- 「修羅の旋風」
- 「あだ桜」
- 「川曲の戦い」
- 「風の決意」
- 「海賊大将軍」
- 「折れた矢」
- 「坂東震撼す」
- 「脅える都」
- 「遊女姫みこ」
- 「龍と虎と」
- 「裁きの春」
- 「凶兆」
- 「将門敗る」
- 「豊田炎上」
- 「貴子無惨」
- 「民人の砦」
- 「良子脱出」
- 「富士噴火」
- 「夜襲」
- 「貞盛追跡」
- 「天慶改元」
- 「武蔵の風雲」
- 「玄明慟哭」
- 「叛逆の道」
- 「決断」
- 「国府占領」
- 「坂東独立」
- 「大進発」
- 「藤太と将門」
- 「激闘」
- 「久遠の虹」
脚注
参考文献
- みうらじゅん『魅惑のフェロモンレコード』文春文庫ビジュアル版、1997年、ISBN 4-16-811624-7
|
||||||||||||||||||||||||||
